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薬と健康のトピックス

vol.53 C型肝炎

目次
01.C型肝炎とは
02.原因
03.患者数
04.ウイルスには種類がある
05.症状
06.C型肝炎の治療法

1どんな病気?

C型肝炎ウイルスが感染して起こる肝臓の病気です。ウイルスの感染により肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。大部分が進行性で、治療をしないと将来的に肝硬変、肝がんに進んでしまいます。肝がんの80%はC型肝炎が原因とされています。

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2原因

ウイルスは血液を介して感染します。空気感染や経口感染はありません。感染者の多くはウイルスが発見される前の輸血や血液製剤、注射針の使い回しにより感染したと考えられています。現在の輸血用の輸液や血液製剤はウイルスのチェックが十分に行われており、感染することはまずありません。
現在問題となっているのはピアスや入れ墨、覚せい剤の打ち回しです。
稀ではありますが、男女間や母子間での感染も存在します。
ワクチンはできていないので、他人の血液に触れないことが大切です。

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3患者数

現在C型肝炎の患者さんは、キャリアを含め150万〜200万人と言われています。
医療機関で何らかの治療を受けている人は50万人にすぎず、
残りの100万〜150万人の中には自分が感染していることに気づいていない人も多いのが現状です。


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4ウイルスには種類がある

ウイルスは遺伝子の違いにより、Ⅰa、Ⅰb、Ⅱa、Ⅱbに分類され、これをジェノタイプと言います。
治療方針を考えるうえで遺伝子タイプを調べる必要があります。
日本人にはⅠb型が多く約70%を占めます。
Ⅰ型はインターフェロンが効きにくいとされています。

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5症状

C型肝炎はほとんど自覚症状がありません。
多くは不顕性感染(感染しても症状が出ないこと)で、一部の人が急性肝炎の症状が出ます。
健康診断などで血液検査を受けて初めてⅭ型肝炎にかかっている事が判明するケースも少なくありません。
また、Ⅽ型肝炎が慢性化し、その後肝硬変から肝がんに進む恐れがあり、次のような症状が現れることもあります。

一度急性肝炎が発症し、いったん治ったように見えても再び症状を現したり感染してから10年から20年もの長い期間を経て症状が現れ、肝硬変になっていたと言う事も珍しくありません。早期発見・早期治療をする事が重要です。

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6C型肝炎の治療法

C型肝炎ウイルスを体の中から排除して治癒を目指す原因療法と、進展予防のための対症療法があります。

原因療法
インターフェロンを主体とした治療法です。現在では飲み薬と組み合わせた治療法や改良型インターフェロンを使った治療が行えるようになり、副作用によって治療を中止することが少なくなりました。最後まで継続でき治療をすすめられる患者の範囲も広がっています。
最近では飲み薬だけで行える治療法が登場しました。治療に高い効果が期待でき世界で注目されています。治療費は高額になりますが、国の助成により患者の費用負担は軽減されます。肝がんになった際の医療費を考えると高いとは言い切れません。

・インターフェロン単独療法
・インターフェロン+リバビリン
・インターフェロン+リバビリン+プロテアーゼ阻害剤…3剤併用療法
・ソホスブビル…リバビリンとの併用療法
・ダクラタスビル塩酸塩・アスナプレビル併用療法

対症療法
インターフェロンが使えなかったり,インターフェロンでウイルスが排除できなかった場合は、肝機能をできるだけ正常に近づけることを目的とします。AST、ALTを長期間できるだけ低い値に保つことで肝がんの発症リスクを減らせます。

・グリチルリチン配合剤…肝細胞が破壊されるのを防ぎます。
・ウルソデオキシコール酸…肝細胞を保護する作用。
・小柴胡湯…炎症を抑えるため慢性肝炎に使用されます。

どのような患者さんでも症状を悪化させないために治療がすすめられる場合があるので、諦めずに専門医に相談しましょう。

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